つくし報

【つくし荘出展作家インタビュー】國吉文浩(第1部、Komore)

カテゴリー:つくしチームからのお知らせ2017.09.15

9月13日(火)よりはじまりました「つくし荘 作家選抜展」。今年も46人の魅力溢れる作家が2週にわたって名古屋に集結します。
今回は広報より出展作家46名をインタビュー形式でご紹介します。
つくし荘を観る前に、観た後に、ぜひお読みいただき、もっともっと作家のファンになっていただければ嬉しいです。

 

國吉文浩(第1部、納屋橋Komore)
Profile:
《世界》は、複数のモノや出来事の重なり・繋がり・絡み合いによって創られているものだと私は考えています。そういった《世界の構造》をテーマに、さまざまなアプローチで作品制作を行っています。

今回の展示作品は、2016年から描き始めたシリーズ「《世界》と《セカイ》」です。
私たちが《認識可能な世界》と私たちが捉えきれない《意識の外側の世界》をひとつの絵の中に同時に存在させて表現しています。
Web:
https://twitter.com/HatenoBi
https://www.facebook.com/KUNIYOSHI.FUMIHIRO/
https://www.instagram.com/kuniyoshi_fumihiro/

 

國吉文浩_1

Q:
制作活動を始めたきっかけをおしえてください。
A:
幼い頃から絵を描くことが好きでした。もともとは漫画を少し描いていましたが、大学で油絵や現代美術に触れてから、漫画よりも美術の方が表現の幅や世界の捉え方の幅が広がると感じたことがきっかけです。

Q:
「世界の構造」をテーマに作品制作をされていますが、なぜ「世界」に興味をお持ちになったのですか?
A:
学生の頃は、主に点描や「ウニョッ」としたフォルムを用いて制作していました。何かを描くというより《描く》という行為自体がテーマのようなもので、描かれた作品から《生命》や《異次元空間》といったイメージが滲み出てきました。
3回生になり、自身のテーマを決めることを機に、世界の根源について考え始め、制作を行うようになりました。それらをより掘り下げていくと、《存在》・《現象》といったキーワードが生まれ、世界の根源は「存在」or 「現象」どちらなのだろう… と考えた結果、世界には本質的な単体(根源)はなく、あらゆる存在や現象の《関係》によって世界は成り立っている、という考えに辿り着きました。

Q:
学生時代のテーマ設定を機に、世界というものに目を向けて、表現活動を通じてテーマを考察されているのですね。
A:
今回出展している「《世界》と《セカイ》」、最近では気になった作家さんをお誘いして、個展・2人展を同時に開催する「《世界は同時に存在する》」シリーズなど、さまざまなアプローチで制作、公開する活動を続けています。

Q:
普段はどのようなものを参考に制作されていますか?よくご覧になる作家さんや本なども伺いたいです。
A:
直接的に制作の資料となっているものは、自身で撮影してきた旅や山登りなどの写真です。《世界の根源》に ついて考えていた時期に、フッサールやハイデガー、サルトルなどの哲学を分からないなりに、ほんの少し参考にしていました。

Q:
お客さんから受け取った反応の中で、印象的なものがありましたら教えてください。
A:
自分が意図していなかったことが答えとして返ってくることがあります。
近年は、風景の組み合わせによる制作が主となっていますが、抽象的な画面の作品を描くこともあり、具体的なカタチや風景を描いていなくても、そこから「山」や「川」などといった具体的なものを連想される方がいらっしゃいました。カタチを描いていなくても、眺めていると画面からカタチを引き出してくれるところが、色々な解釈があって面白いです。

Q:
今後のチャレンジしてみたい活動や作家としての目標などはありますか?
A:
2016年から行っている《世界は同時に存在する》の展覧会シリーズをあともう少し続けようと思っています。
また、外に発信できるような作品づくり(屋外での展示が対応可能な作品)にも取り組んでいきたいです。

國吉文浩_2

はっきりしたコンセプトをベースとし、そこから表現の枝葉が広がっている國吉さんの作品。思想を巡らせたところから作品が構築されていく様子はちょっとお聞きすると難しくも感じますが、その世界が存在するのは目の前にある日常。とくに今回の「《世界》と《セカイ》」の連作からは、日常当たり前に目にする世界のはずなのに、気づけば毎日やり過ごしてしまう一コマに思いを巡らせてしまいます。

インタビュアー:TSUKUSHI TEAM 大澤

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