つくし報

【つくし荘出展作家インタビュー】Alissa Kamae(第1部、Komore)

カテゴリー:つくしチームからのお知らせ2017.09.13

9月13日(火)よりはじまりました「つくし荘 作家選抜展」。今年も46人の魅力溢れる作家が2週にわたって名古屋に集結します。
今回は広報より出展作家46名をインタビュー形式でご紹介します。
つくし荘を観る前に、観た後に、ぜひお読みいただき、もっともっと作家のファンになっていただければ嬉しいです。

 

Alissa Kamae
Profile:
版画を主に、クレヨンや油彩を用い平面作品を制作する。
”生活の中で絵を描くことは当たり前であること”を実行するために、365Day’s Of Drawing(1年間のドローイング)行う。
身近にあるもの、憧れているものをモチーフに暖かく感じる作品を描く。
Web:http://www.synka.jp/AlissaKamae1212

 

Alissa Kamae_1

Q:
版画専攻のきっかけや魅力を感じた点を教えてください。
A:
美術大学に入学し、リトグラフという版画を授業で触れたことがきっかけです。それまで落書き程度な絵しか描けなかったのですが、リトグラフに自分の絵を起こしてみると意外と良かったというか、これが自分の描いたものなのかという感覚が1番大きかったような気がします。
実際、版画は作業時間がかかりますが、版にする作業のおかげで一度自分の手から絵が離れるので、出来上がりの雰囲気が変化するんです。刷ったほうが絵は良くなるし、リトグラフの表現が好きだなと。もともと絵に自信がない、経験が少ない私にはぴったりだと感じました。

Q:
どのようなモチーフを見たり、どのような気持ちを持ったときに「描きたい」「つくりたい」と感じますか?
A:
基本的には憧れているものや、好きなものが多いです。少し前までは、小説から気に入った部分だけ絵にしたいと思って描いたりもしていました。
ただ、モチーフに関してはすぐ影響されるので割と感情に左右されているような気がします。
最近は描きたいと思った時に描こうとすると、時間がかかり描けなくなるので、ある程度期間を決めたり展示の予定を入れるなど、作るモチベーションを上げる方に努力をしています。

Q:
展示に出す版画作品を完成させるまでに何回くらい刷られるのでしょうか。好きな工程、苦労される工程などはどんなところですか。
A:
版画はエディション(作品枚数)と言うのを付けるのですが、ほぼ同じものを刷らなくてはいけないのです。例えば20枚エディションが欲しいとき、個人差はありますがその倍は刷ったりするかと思います。
私の場合はまだまだ工房以外でやる版種が未熟なため、エディションをすることが難しいので、5~10枚と言ったところでしょうか。好きな行程は版計画を立てるところ、嫌いな行程は後片付けだと思います。

Q:
配色、色づくりへのこだわりなどはありますか?
A:
版画、油絵共に言えることなんですが、インクを原色のまま使うことになんとなく抵抗があり、いろんな色を混ぜて色を作ってしまいます。例えば黄色に黒を入れたオリーブ系のグリーンを使ったり、緑がかった灰色を使ったりなど。
それと、日本人の気質なのか、渋めな色に自然になってしまいがちなところがあります。

Q:
制作する時参考にする資料や好きな作家さんなど教えてください。
A:
ここ最近は図鑑やカタログを見て参考にします。あとは心ときめく雑貨屋さんへ行くことで気持ちを高めたりします。好きな作家さんは小説の表装をされているイラストレーターの方が多いのですが、西淑さん、植田真さん、小川かなこさんが好きです。あと仲良くしてくださる、作家のトザキケイコさん。心がすっと落ち着く感じがして、展示があると必ずお邪魔させていただいてます。

Q:
今後作品をこのように展開したい、このような活動がしたいといった目標・夢などありましたら教えてください。
A:
一度でいいからやってみたいことは、海外での滞在製作です。違う空気を吸い、観光でもなく、絵を描くためだけに海外へ行くというのに憧れがあります。

Alissa Kamae_2

食器や家具など、日常、すぐそばにあるモチーフをとらえたKamaeさんの作品たち。モチーフを愛おしむ気持ちが、あたたかく作品の中にとじこめられています。
線に加えてインクの色味やかすれなどといった版画の風合い、センスのある額装、側に置いて、しばらくのんびりと眺めていたい味わいがあります。ぜひゆったりとした気持ちでご覧ください。

インタビュアー:TSUKUSHI TEAM 大澤

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